
写真出典:「うちの郷土料理」(農林水産省) · 画像提供元:岩手県農林水産部農業普及技術課
岩手県 / 郷土料理(岩手県)
お茶もち(おちゃもち)
県央地域は北上川流域で平坦な土地が多く、古くから水田地帯がひらけており、米の生産規模は比較的大きかった。しかし冷害で米がとれない年もあったため、食生活を安定させるために大麦、小麦、そばの生産も行われ、米やそれらを粉にして使う文化が発達したと言われている。 「お茶もち」は、うるち米の粉で作った団子を2~3個串に刺して薄くつぶし、くるみだれ(しょうゆまたはみそ味)で味付けしたものを焼いた餅菓子で、昔は囲炉裏で両面をあぶって焦げ目をつけ熱いうちに食した。農家の小昼や子供のおやつとして長く市民に愛されている。名前の由来は、形が軍配うちわに似ていることから「うちわ餅」と呼んだものが、なまったと言われている。 また、盛岡市内では、米の粉に水を加えながら練ってつくる餅菓子類を総じて「べんじぇもの」と呼ぶ。江戸時代、盛岡の中心部を流れる北上川は舟運の中心であり、北上川を上って都から物資を運んできた船を「弁財船」と呼んだ。その「弁財船」によって運ばれてきた上方からの華やかな品物は「弁財物」と呼ばれ、盛岡弁になまって「べんじぇもの」となり、餅菓子類の名前として残っている。
材料
- うるち米粉400g
- 熱湯500ml
- 割り箸5膳
- 【くるみだれ】くるみ60g
- 【くるみだれ】砂糖大さじ6
- 【くるみだれ】しょうゆ50ml
※分量は元のレシピから自動計算した目安です。「少々」「適量」など数値のないものは変わりません。
作り方 全9工程
うるち米粉を鍋に入れ、中火にかけてへらでかき混ぜながら、人肌くらいになるまで温める。
うるち米粉をボウルに移し、熱湯を少しずつ回しながら加え、箸でかき混ぜる。全体的に大小の塊ができてきたら、手に打ち粉を取りながら手のひらで耳たぶくらいの硬さになるまでよくこねる。
生地をいくつかに分けてうちわであおぎ、冷めたら全部まとめ、再度しっかりとこね直す(10分間)。
生地をピンポン玉くらいの小さめの団子が30個できるように分けて丸め、あらかじめ割っておいた割り箸に細い方から3個ずつ刺す。一番上の団子は、割り箸の先が出ないようにする。
打ち粉をしたまな板の上で、手のひらで団子を押しつぶして平らにする。両面とも押して薄くするが、割り箸の部分をあまり薄くすると後で割れるので注意する。
蒸気の上がった蒸し器に、濡れ布巾かクッキングシートを敷き、5を重ならないように並べて、8分程度蒸す。
蒸している間に、すり鉢でくるみをすり、分量の砂糖、しょうゆを入れて混ぜ合わせ、くるみだれを作る。くるみは、粒が少々残っていた方が、食感が良い。
6が蒸し上がったら、くっつかないようにクッキングシートを敷いたバット等の上に置き、乾かないようにラップをかけておく。
8を炭火またはガスで、両面に焦げ目がつく程度焼き、くるみだれを両面に塗ってできあがり。できあがり直後は少ししょっぱく感じるが、時間がたつと味がなじんでくる。





