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いぶりがっこ

写真出典:「うちの郷土料理」(農林水産省) · 画像提供元:(有)大網食品

秋田県 / 郷土料理(秋田県)

農水省 うちの郷土料理

いぶりがっこ

秋田の代表的な燻製干しのたくあん漬け。今では県内全域で作られているが、かつては県内陸部の農家で作られていた郷土料理である。 冬の訪れの早い秋田、特に県内陸南部は、晩秋から冬にかけて日本海の湿気を帯びた西風が奥羽山脈に阻まれることで、降雨と降雪が多くなり、日照時間が短く気温も下がる。たくあん作りのための天日干し大根が十分乾燥しないまま氷点下になる雪深い環境のため、家の囲炉裏の上で大根を干していた。囲炉裏火の熱と煙で干すことにより、大根の保存性を高め、さらに米ぬかと塩などで漬け込んで水分を取り除くことで、冬を越して食べることができた。また、冬季の気温で発酵がゆっくり進み、大根に付いた燻製の香りと漬け材料が良い塩梅で融和し、独特のうま味と風味を醸し出す。この囲炉裏干しのたくあん漬けが「いぶりがっこ」の原型であり、その起源は室町時代ともいわれ、この地域のほぼ全戸で作られ、独特の風味とともに秋田の豪雪地の冬越しの食卓を支えた。〈いぶり〉とは〈いぶした〉という意味で、〈がっこ〉とは秋田で〈漬け物〉を意味する方言である。

材料

分量:作りやすい分量倍率
  • いぶした大根12kg
  • いぶした人参(あれば山内にんじんで)お好みで
  • 【つけもと】くず米のふかし1.5kg
  • 【つけもと】米ぬか1.5kg
  • 【つけもと】塩1.5kg
  • 【つけもと】砂糖(ザラメ)1kg
  • 【つけもと】ウコン粉(または紅花粉)少々

作り方 全4工程

  1. 土を落としてひげ根も取りきれいに洗った大根(人参)を、紐で10本程度編み込む。大根(人参)をいぶし小屋に吊り下げ、昼夜火の勢いに気を配りながら4~5日いぶす。

  2. いぶし終えてきれいな飴色に変わった大根(人参)のススやほこりを洗い流す。

  3. 【つけもと】をすべて混ぜ合わせ、大きな樽に大根を隙間なく並べ1段ごとにつけもとを振りかけて漬け込む。

  4. 漬け込んでから50~60日ほど経つと味が染み込み、色艶が出ておいしく食べられる。