
写真出典:「うちの郷土料理」(農林水産省)
かぶらずし / 郷土料理(かぶらずし)
かぶらずし
塩漬けしたかぶらに塩漬けしたブリを挟んだ、石川県を代表する伝統的発酵食品。従来の酢飯を使うすしとは異なる、漬物に近い「なれずし」の一つである。 起源については、諸説ある。金沢市金石町の漁師が豊漁祈願・安全祈願で正月の行事食として食べはじめたという説や前田藩主が湯治で訪れた地元の温泉宿で振る舞われたといった説が伝わっているが、定かではない。少なくとも江戸時代には食べられていたという。魚屋や八百屋が年末、得意先に通い帳の入れ替えとごあいさつのために手づくりの「かぶらずし」を手土産にしたことから広がった。 ブリは能登地方を代表する食材の一つ。脂ののった寒ブリは刺身にしても煮ても焼いても美味しく食べられる。江戸時代、とれたての「御用ブリ」は、城下に出まわる前にまず藩主へ献上された。「ブリ一本、米一俵」といわれるほどの高級食材で、質素倹約を強いられていた庶民が口にすることは滅多になかったという。どうにかしてブリを食べるために、かぶらで挟んで食べたことが「かぶらずし」のはじまりという説もある。
材料
- ブリ(またはガンド)1~1.5kg
- 天然塩適量
- 重石
- かぶら(特大)10~13個
- 人参1/2本
- 柚子皮適量
- 赤唐辛子1~2本
- 糀1枚
- 米2カップ
- 熱湯2カップ
※分量は元のレシピから自動計算した目安です。「少々」「適量」など数値のないものは変わりません。
作り方 全4工程
ブリはようかんのように切り、容器に入れてブリが見えなくなるくらいの強塩をし、重石をして40日くらいおく。
かぶらの天地を切り落とし2枚の輪切りにし、切り離さないで切り目を入れ、樽底に塩を振りかぶらを並べ、また塩を振りかぶらをくり返し並べる。重石をして1週間くらい塩漬けする。
糀にごはん、熱湯を合わせて混ぜ、簡単な保温(50℃前後)をして一晩おく。
かぶらは十分に水気をきり、水気をふき取っておく。人参は花形に切って塩もみし、赤唐辛子は種を除き小口切り、柚子は千切りにしておく。ブリは水洗いし、かぶらに合わせてそぎ切りにする。かぶらの間にブリを挟み、大さじ山盛り2杯の糀をのせ、隙間のないように並べ、人参、赤唐辛子、柚子皮を散らす。これをくり返し一番上に塩抜きしたかぶらの葉をのせ、落としぶたをして重石をする。(7~10日程度で漬け上がる)





