世界の食卓.com
このしろの姿寿司

写真出典:「うちの郷土料理」(農林水産省) · 画像提供元:上天草市立龍ヶ岳小学校 田﨑 美抄氏

このしろの姿寿司(このしろのすがたずし) / 郷土料理(このしろの姿寿司(このしろのすがたずし))

農水省 うちの郷土料理

このしろの姿寿司

八代海沿岸部、天草灘、有明海に面した地域で、正月や祭り、祝い事など家族や親せきが集まる場に欠かせないのが「このしろの姿寿司」。縁起のよい料理としてこの地域に江戸時代から受け継がれている。 コノシロは汽水域に棲むニシン科の魚で、5cmほどの幼魚はすし店でも高価なシンコ、さらに10cmほどに成長するとおなじみのコハダ、次にナガツミ、20~30cmになるとコノシロと、成長によって呼び名が変わる出世魚だが、ブリとは違い小さいほど高値が付く。漢字で魚編に冬と書くように、秋から冬の時期が脂が乗る旬だが、球磨川の流れ込む八代海では一年中取れる。鮮度落ちが早いのであまり遠方まで出回ることはない。酢と相性がよく酢で締めると保存性も高まる。姿寿司は、コノシロを背開きにし(腹開きにする家庭もある)、中骨や内臓を取って塩をしてから、甘酢につけて酢締めにする。棒状にしたすし飯を腹の部分に詰めてかたちをととのえ、頭と尾を立てて皿に盛る。程よい塩味と甘酢の酸味、そしてすし飯にもねぎやしょうが、ごまなど薬味が入っており、醤油を付けなくても美味しくいただける。また、八代海沿岸の地域には、豆腐をつくる時にできるおから(きらす)でつくる吉野寿司(またはうのはな寿司)と呼ばれる「このしろ寿司」がある。おからと刻んだ人参やねぎなどを炒め、酢、醤油、砂糖で味を付ける。姿寿司と同じく腹に詰めるタイプのものや、三枚におろして酢でしめたコノシロで丸めたおからをくるりと巻くタイプがある。

材料

人数4〜5人分元のレシピ:4〜5人分(4人分として計算)
  • コノシロ3尾
  • しょうが(みじん切り)少々
  • ねぎ(小口切り)少々
  • 米2.5合
  • 【調味料A(酢じめ)】塩大さじ2
  • 【調味料A(酢じめ)】酢150ml
  • 【調味料A(酢じめ)】砂糖120g
  • 【調味料B(合わせ酢)】酢100ml
  • 【調味料B(合わせ酢)】砂糖100g
  • 【調味料B(合わせ酢)】塩小さじ2

作り方 全5工程

  1. コノシロは背から開き、中骨と内臓を取りだして水で腹をよく洗う。水洗いすることで生臭さをとる。

  2. 1のコノシロに塩大さじ2(分量外)を振って一昼夜ほどおく。さらに酢(分量外)でコノシロを洗い、水気を切る。

  3. 調味料Aを混ぜ合わせ、その中にコノシロを4~5時間漬けておく。ここでじっくり漬けることで骨や頭まで柔らかくなる。

  4. 米は洗って30分おき、普通に炊く。炊き上がったら混ぜ合わせた調味料Bとしょうが、ねぎを入れて混ぜ、冷ましておく。

  5. 3のコノシロの水気をフキンなどで拭き、4のすし飯を中に詰め、かたちをととのえたら出来上がり。