
写真出典:「うちの郷土料理」(農林水産省) · 画像提供元:仁愛大学 佐藤 真実氏
にしんすし / 郷土料理(にしんすし)
にしんすし
江戸時代中期(18世紀中頃)から明治30年代にかけて、北海道から大阪まで日本海を通る西回り航路にて、商品を売買しながら拠点を回っていた商船を、総称して北前船と呼んでいた。単に荷物を運搬していただけではなく、寄港地で安い商品があればまとめて買い、それが高値で売れる港でさばくことにより多大な利益を得ながら航海していた。国内で流通する昆布の90%は北海道でとれるが、北前船で西日本へ運ばれ、昆布が流通することにより、現在の和食の基礎にもなった。福井県には北前船の寄港地であった三国、河野、敦賀などがあり、繁栄とともに食文化が持ち込まれた。なかでも北からもたらされたものとして昆布とニシンは別格であった。そのニシンでつくった保存食が「いずし」「なれずし」の一種である「にしんすし」である。ニシンのすしは、夏に仕込んで秋に食べ頃を迎え(食べ頃は時期によるが2週間から4週間)、敦賀祭はもちろん、冬場のたんぱく質が得られるごちそうとして、おせち料理としても出されるおめでたい料理のひとつ。大根がニシンと麹の旨みを存分に吸い、熟成させることで美味しさが増す。
材料
- 大根2本
- 人参2本
- 身欠きニシン500g
- 麹300g(500gでも可)
- みりん1/2カップ
- 醤油小さじ4
- 酒1/2カップ
- 鷹の爪適宜
- 塩適宜
※分量は元のレシピから自動計算した目安です。「少々」「適量」など数値のないものは変わりません。
作り方 全7工程
大根は一度干してから、3%の塩で塩漬けしておく。
ニシンは、一晩水(米の研ぎ汁)につけて柔らかくしておく。
ニシンはきれいに洗って2つに切る。大根は長さ10cm、厚さ1cmくらいの短冊切りにする。人参も厚さ1cmの斜め切りにしておく。
大根(と人参)とニシンを交互に漬けていく。(この時、一段の半分にニシン、残りの半分に大根を並べ、次の段はニシンの上に大根、大根の上にニシンがのるように漬けていくと、一段あげれば大根もニシンも食べられて良い)
大根とニシンを一段並べたら、麴、鷹の爪、酒をふる。4と5を繰り返す。
繰り返し漬け込んでから、重石をしっかりして保存する。
※大根は細目のものをクニャッと曲がるまで干してから使う。食べ頃は2週間程で、ニシンのすしをあげる時は、まず漬け汁を別の容器に一旦移し、すしをあげたら再び漬け汁を桶にもどすようにする。





