世界の食卓.com

にしんの昆布まき(にしんのこぶまき) / 郷土料理(にしんの昆布まき(にしんのこぶまき))

農水省 うちの郷土料理

にしんの昆布まき

日本海に突き出た能登半島は、古くから海運の要衝を担っており、地域外との交易や文化交流が盛んだった。特に食文化に大きな影響を与えたのが、江戸時代に活躍した「北前船」である。北前船とは、日本海の航路を介して北海道と大阪を行き来した商船群のこと。北海道や北陸で仕入れた米穀や海産物を大阪で売りさばき、北海道への航行では積み荷に大阪の雑貨や酒などを満載した。 能登地域は、北前船の寄港地になっており、各地からあらゆる物資が運び込まれた。北海道からの物資で特に多かったのが、ニシンと昆布である。5月の伝統行事として、能登地域の七尾市に伝わる「青柏祭(せいはくさい)」の祝い唄「七尾まだらの脇唄」でも、北前船が運んできた昆布とニシンがうたわれている。 北前船のニシンは、保存を目的に内臓を取り除いて干した「身欠きニシン」に加工されて運びこまれる。能登の大きな港町には、そのニシンを貯蔵するためのニシン蔵があったという。 その身欠きニシンと昆布を使った伝統料理が「にしんの昆布まき」。戻した身欠きニシンを芯にして昆布を巻き、甘辛く煮こんだものである。

材料

人数2人分元のレシピ:2人分
  • 煮物昆布30g
  • かんぴょう8本
  • 身欠きニシン3切れ
  • 棒茶適量
  • 昆布の戻し汁2カップ
  • 酒1/3カップ
  • 砂糖大さじ4
  • 濃口醤油大さじ3.5
  • みりん1/4カップ
  • 酢大さじ1

作り方 全4工程

  1. ニシンはひたひたくらいの棒茶を入れて10~15分くらい煮、煮汁は捨ててニシンは適宜切る。

  2. 昆布で、ニシンを3~4回くらいきっちりと巻き、かんぴょうはゆるめに2巻きして結ぶ。

  3. 鍋に竹の皮などを敷き、2をきっちり並べ、昆布の戻し汁、酒、砂糖を入れ、落しぶたをして昆布が柔らかくなるまで1~2時間煮(昆布により変わる)、酢、醤油を加えて10分とろ火で煮て火を止めそのまま半日くらい冷ます。

  4. 3を温め、味をみて砂糖を足し、更に極とろ火で柔らかくなるまで落としぶたをして煮、砂糖、みりんで味をととのえる。