
写真出典:「うちの郷土料理」(農林水産省)
押しずし(おしずし) / 郷土料理(押しずし(おしずし))
押しずし
石川県では祭りや祝いごとのハレの日に「押しずし」が食べられる。金沢市では、酢でしめた魚、すし飯、紺のりを木枠に重ね入れ、一晩押して寝かせたものが食べられている。一夜かけて重しをすることで、魚とすし飯が互いの旨味を引き出して調和するという。ほど良い酸味も食欲をかきたてる。春ならタイやイワシ、アジ、秋はサバ、シイラといった具合に季節や行事によって使う魚介も異なり、木の芽やきんかんなどの彩りがそえられる。 加賀では、「押しずし」の一種である「笹ずし」や「柿の葉ずし」が食べられている。「笹ずし」は熊笹で包んだすし飯や魚を一晩押し寝かしたもの。米一升で50人前ほどがつくれる。ひと昔前は、近くの山から笹を調達して何十人分もの「笹ずし」を一家総出でこしらえたという。家で食べる分は簡易的な方法でつくられる、「おけらずし」を食べたという。魚が手に入りにくい地域は、油揚げや塩くじらを使った。 「柿の葉ずし」も柿の葉をすし飯、魚を重ね寝かせた「押しずし」。柿の葉は7月から8月ごろにとれるものが、緑が濃く香り高いといわれている。この時期に大量に収穫したものを冷凍し、1年分を保存する家庭もある。魚をすし飯の下にし、上に紺のりと桜エビをのせるのが本来のつくり方とされる。
材料
- 白米3カップ
- もち米1/4カップ
- 水3 1/2カップ
- 昆布(5cm角)1枚
- [A] 合わせ酢(米5カップ分)
- [A] 酢1/2カップ
- [A] 塩16g
- [A] 砂糖60g
- 【春季】イワシ、アジ、小鯛適量
- 【秋季】サバ、シイラ等(刺身用)適量
- 塩、酢適量
- 針しょうが適量
- レモン、紺のりまたはきざみ昆布、桜エビ、経木または笹の葉適量
※分量は元のレシピから自動計算した目安です。「少々」「適量」など数値のないものは変わりません。
作り方 全7工程
白米、もち米は洗って1~2時間水に浸けざるに上げて30分おく。
Aを合わせて火にかけ、塩、砂糖が溶ける程度に温める。(すし酢を使用しても良い)
1の米に昆布を入れて炊き上げすし桶にとり、2の合わせ酢を振りかけて混ぜ、濡れ布巾をかけて冷ます。
魚は三枚におろし、強めに塩を打ち2~3時間おいて身をしめ、水洗いして水気を拭きとり、針しょうがを入れた酢に30分~1時間ほど浸けてしめ、皮をはぎ、さくどりしてそぎ切りにする。
しょうがは千切りにし、水に浸ける。レモンはいちょう切りにし水にさらす。紺のりは水にサッとくぐらせて戻す。経木または笹の葉は型に合わせて切っておく。
すし枠を水で濡らしておき、経木を敷き、レモン、魚を並べ、すし飯を広げてその上に紺のり、桜エビ、針しょうがをのせてさらに経木をしき一段つくり、同じようにくり返して重ね一晩押しをする。
6を切り分け皿に盛り付ける。





