
写真出典:「うちの郷土料理」(農林水産省)
香川県 / 郷土料理(香川県)
島の茶粥(しまのちゃがゆ)
瀬戸内海に浮かぶ塩飽諸島の一つに志々島がある。周囲4kmの小さなこの志々島では、昔朝食と言えば茶粥を食していた。志々島と同様に田んぼがなく米を収穫できない塩飽の島々では、古くからこの茶粥を常食としており、今でも一部の島民に食べられている。米は魚を売って手に入れる貴重品で、茶粥は米を「食い延ばす」ための手段であった。当時は、丸亀、仁尾の茶商が高知まで茶を買い付けに行っていたという。つくり方は、釜に湯を沸かして高知県大豊町産の「碁石茶」を煮出し、米とさつまいもを入れて15分~20分ほど煮込めば出来上がり。調味料による味付けは一切せず、碁石茶の深い渋みが唯一の風味である。また、茶粥は、島しょ部特有の少量の塩水を含む湯水とよく合うといわれている。このようなことからこの地域で茶粥がよく食べられるようになった。茶粥には、碁石茶の他にも高見島産のハブ茶やほうじ茶を使うこともあり、お茶の配合や入れる材料によって、各家庭の味がある。また、島では「茶がい」とも呼ばれている。
材料
- 碁石茶1個(ほうじ茶2パック)
- 水1.5L~2L
- 米1.5合~2合
※分量は元のレシピから自動計算した目安です。「少々」「適量」など数値のないものは変わりません。
作り方 全3工程
5L~2Lの水に碁石茶を入れて沸騰させる。ほうじ茶の場合、濃い色を出すため、市販紙パックを2つ使う。 ※昔は碁石茶が安かったが、今はほうじ茶・ハブ茶(毒消し茶)などを使う家が増えている。(佐柳では碁石茶のことを番茶と言ったという話もある。)
沸騰したら茶袋を取り出し、米1.5合~2合を入れる。強火で、米が鍋の中で踊るのを確認しつつ、15~20分ほど炊く。(古米がいいという説もある。) この時、季節にあわせて、3~5cm角に切ったさつまいもやあらかじめ水でもどしたそら豆の皮を除いたもの、また、正月の残りの餅を小さくして煎って入れる場合もある。
米が柔らかくなったら、出来上がり。通常は、サラッとした茶粥を食べる。 少しドロッとさせてから食べる人もいるが、好みによりまちまちのようである。 付け合せに、昆布や漬物・梅干しなどを添える。





