
写真出典:「うちの郷土料理」(農林水産省)
そらきたもち / 郷土料理(そらきたもち)
そらきたもち
「やせうま」や「じり焼き」、「ゆでもち」など、小麦粉を原材料とする郷土菓子が多く伝わる大分県。その理由は、古くから根づいてきた粉食文化にある。台地が発達している大分県では、米づくりに適さない土地が多かった。各地で水路が整備されるようになってからは、畑作による麦の栽培が発展する。そこから、小麦粉が料理に活用されるようになり、郷土菓子や郷土料理へと定着していった。 「そらきたもち」は、瀬戸内海西端に浮かぶ離島・姫島に古くから親しまれてきた郷土菓子である。姫島は、国東市(くにさきし)の伊美港からフェリーでおよそ20分。古事記に収められた神話の一つ「国生み」のなかで、伊邪那岐命(いざなぎのみこと)と伊邪那美命(いざなみのみこと)が生んだ女島は、この姫島にあたると伝わっている。周防灘(すおうなだ)を臨む姫島近海は、好漁場になっており、タイやタコ、車エビ、スズキなど豊富な魚介が水揚げされる。 海に囲まれた姫島では、米が育たずその代わりに小麦粉やさつまいもがよくつくられた。そのような環境でつくられた手ごろなおやつといえる。そんな姫島村で親しまれてきた「そらきたもち」は、柔らかくゆでたさつまいもを潰し、半分は小麦粉をまぶし入れ、火にかけて練って皮にする。残りのさつまいもは砂糖を加えあんにして、包んだものである。蒸す作業がいらないため、調理時間を短縮できる。そのため、急な来客があっても、「そらきた!」というぐらいすぐにつくれることから、「そらきたもち」という名になったといわれる。昔は、どんな家でもさつまいもを湯がいて置いてあったことも、すぐにつくれる理由の一つである。
材料
- さつまいも1kg
- 強力粉80g
- 砂糖300g
- 塩少々
- きなこ50g
※分量は元のレシピから自動計算した目安です。「少々」「適量」など数値のないものは変わりません。
作り方 全8工程
さつまいもの皮をむき、1.5cmくらいの厚さの輪切りにして、水にさらす。
鍋に入れ、水をひたひたより少し少なめに加えてゆでる。
さつまいもが柔らかくなったらゆで汁を切り、弱火にして鍋の中でさつまいもをつぶす。
二等分して半分を取り出す。
鍋に残った方に強力粉を少しずつ振り入れてこねる。白い粉が残らないようにこねたら、フタをして、余熱で強力粉に火を通す。
取り出しておいたさつまいもに砂糖と塩を加えてこね、あんをつくり、10等分する。
鍋にあるさつまいもを10等分してのばし、さつまいものあんを包む。
形をととのえ、きなこをまぶす。





