
写真出典:「うちの郷土料理」(農林水産省)
遠山かぶの粕汁(とおやまかぶのかすじる) / 郷土料理(遠山かぶの粕汁(とおやまかぶのかすじる))
遠山かぶの粕汁
「遠山かぶ」は、米沢市を発祥とする山形県の伝統野菜。その名前は米沢市遠山地区に由来しており、慶長5年(1600年)に上杉家が米沢市にやってきた時に持参した野菜。1800年ごろに上杉鷹山公が地元の産業を盛り上げるための策の一つとして、「だいこんは東の梓山(ずさやま)に、かぶは西山につくり、秋かぶは遠山に」とお触れを出しことから遠山で栽培がはじまった。 「藤沢かぶ」や「最上かぶ」など、県内には在来のかぶが数種あるが、白くて丸い品種は遠山かぶのみ。一般のかぶよりも風味と甘みが強く、肉質がかたいので煮崩れしにくいという特徴がある。一時は衰退の危機にさらされるも、この味を守りたいという有志が集まり、最後の種を持つただ一人の生産者を見つけ出したというエピソードがある。現在でも遠山かぶは「山形おきたま伝統野菜」の一つとして認定され、地元の生産組合がその種を守ろうと生産と普及に取り組んでいる。 「遠山かぶの粕汁」は、遠山かぶと雪深い米沢市ならではの食材である「打ち豆」が入った汁物であり、酒粕が入っているため、まろやかで身体もあたたまる。打ち豆は、さっと水に浸した大豆を木づちで打って平たくしたもの。乾燥させた豆は長期保存することができるが、火が通りにくいため平たくして調理しやすくしている。 ちなみに、同じく米沢市の伝統野菜の雪菜(ゆきな)は、遠山かぶと長岡菜などとの交配種の花茎といわれ、そのためいまでも年配者は雪菜のことを「かぶのとう」と呼ぶ。
材料
- 遠山かぶ400g(3個)
- 遠山かぶの葉少々
- 油揚げ60g(2枚)
- 打ち豆20g
- だし汁(水でも良い)600~1000cc
- 味噌40g
- 酒粕120g(子どもがいる時は加減する)
- みりん大さじ3
※分量は元のレシピから自動計算した目安です。「少々」「適量」など数値のないものは変わりません。
作り方 全6工程
遠山かぶは皮をむき、包丁で一口大に「ぶっかく(包丁でかきとるようにすること)」。※「ぶっかく」と味が染み込みやすくなる。
かぶの葉は芯の柔らかい部分を3cmくらいに切る。
だし汁(または水)で、遠山かぶが柔らかくなるまで煮る。
油抜きした油揚げを短冊切りにする。
3に油揚げと打ち豆を入れ、打ち豆も柔らかくなったら味噌、酒粕、みりんを入れる。
2のかぶの葉を入れて、ひと煮立ちさせる。いったん冷めてから温め直すと、味が染み込んで美味しい。





