
写真出典:「うちの郷土料理」(農林水産省) · 画像提供元:成田 美代氏 ※東紀州の雑煮
雑煮(ぞうに) / 郷土料理(雑煮(ぞうに))
雑煮
三重県は東と西の文化が混沌としている全国でも特殊な地帯である。畿内を守る伊吹山系と鈴鹿山系といった城壁と三関止めで、東の簡略化文化の西への流れはブロックされて南下し、伊勢平野に急速に影響を及ぼした。東紀州地域には帆船の時代に海の道から東の文化がもたらされた。本来、律令の時代からの風土の違いで分類されていた四つの国の三重県に東西の文化が混淆して根付いた。一方、2千年の伝統がある伊勢神宮の関係から御饌の志摩国や伊勢湾内の離島に古来の文化も残った。こうした複雑さは、節会の雑煮に古今東西の混淆文化圏として受け継がれた。 雑煮でいえば、餅の形状である。峠越えで伝播してきた公家文化の西の丸餅の所に、簡略化された武家文化が成熟すると東の角餅(熨斗餅)は西に急速に波及するも、伊吹山系と鈴鹿山系の山並みでブロックされて南下し、三重県に入り込んで混淆地帯になった。さらに、地域によって湯炊き、水炊き、焼き餅が見られる県である。粟餅と白餅を入れた金銀餅もある。今では姿を消したが昭和初期までは餅なし正月の小豆汁文化も離島では受け継がれ、その名残の湯がいた小餅に小豆あんを付けて食べる風習が今も残っている家がある。
材料
- 切り餅4切
- 大根100g
- 小松菜120g
- しいたけ4枚
- 人参100g
- 里芋4個
- ねぎ少々
- 煮だし汁700ml
- 醤油20ml
- 塩少々
※分量は元のレシピから自動計算した目安です。「少々」「適量」など数値のないものは変わりません。
作り方 全6工程
【東紀州の雑煮 手順1】 餅は湯で煮て柔らかくしておく。または焼いて熱湯を通す。
【東紀州の雑煮 手順2】 大根・人参は円形または半月切り、里芋は円形に切る。小松菜はゆで3~4cmに切る。 しいたけはもどして亀甲にする。
【東紀州の雑煮 手順3】 煮だし汁としいたけのもどし汁、調味料で澄まし汁をつくり、ここに2を入れて加熱し、野菜が柔らかくなったら1を入れ、再度調味して、お椀に盛り付ける。 好みで小口切りねぎを散らす。
【注:北勢の雑煮】 餅は切り餅、これを湯で柔らかくしておく。(湯炊き) 澄まし汁を準備し、餅菜を4~5cmに切って入れ、柔らかくなったらこれに餅を入れる。椀に盛り、カツオ節をかける。
【注:中南勢の雑煮】 具は大根は輪切り、里芋は丸のまま、年末に鍋一杯に煮ておく。(茶色く煮込まれている) 正月に味噌汁をつくり、角餅と具材を煮て、柔らかくなったら椀に盛り付ける。
【注:伊賀北部のお雑煮】 餅は丸餅で、筵の上で押さえて模様を付ける。(花びら餅という) 焼き餅にする。澄まし汁を用意し、丸い里芋、輪切り大根を煮て、焼き餅を入れる。 最後に青菜を入れることもある。





